第4日 8月25日(水) ツェルマット−グリンデルワルト
[快晴]

ゴンドラでクラインマッターホルンへ
昨夜はずっと雨で、この先ずっと雨に降られたら困るなーと思っていたが、朝6:40に起きてカーテンを開けるとマッターホルンの頂上が赤く朝焼けに輝いているではないか。文字通り雲一つ無い快晴。早速ベランダ に出てデジカメに収める。
Wifeはまだ不安だったが思い切ってクラインマッターホルンに行くことにする。7:20に朝食。8:10チェックアウトして、スーツケースをフロントに下ろし、ポーターに来てもらい、電気自動車で一緒に駅まで運んで貰う。昨日診療所まで行ってもらった運転手と同じ。

朝焼けに輝くマッターホルン
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ツェルマット駅の右奥の窓口でレールバッゲジを申込む。グリンデルワルトまで10SF。スーツケースを持たず、身軽になる。駅前のスーパーで果物を買って、ポリュックスホテルにある朝日サンツアーズのスイスデスクに寄って、岡田さん(不在だった)へお礼にと渡す。メインの通りを南へ15分くらい歩く。川の橋を渡り、シュルーマッテンのロープウェイ乗り場へ。

町の南端にあり、ここからマッターホルンに向かって傾斜がきつくなる。
始めは6人乗りの小さなゴンドラ。勿論私たち2人だけ。フーリで降りて、次ぎは大きな100人?乗りのゴンドラ。スキーヤーがいっぱい。
イタリアの若い連中にデジカメ見せ、Can you see Internet?と聞いたら、別の友達を呼んできて、こいつが出来ると言うので、URLを書いたカード渡し、「撮った写真を載せるからSaijo's HPを見てくれ」と話す。(イタリアのスキーヤーの写真は「スイスで出会った人」に)
トロッケナーシュテーク(2939m)でまた大きなゴンドラに乗り換え。こちらもゴンドラ内はスキーやスノーボードが林立。

クラインマッターホルン山頂
最後のロープウェイーは角度が急になり、一気に3800mまで昇る。10時クラインマッターホルンに到着。ロープウェイを降りてトンネルをまっすぐ南へ、途中で左に入るところがあり、左へ折れる。そのまま真っ直ぐ行ってしまうとスキー場に出てしまう。わかりにくく良く間違えるらしい。
エレベータでクラインマッターホルンの頂上展望台へ。鉄製の階段を昇る。やはり少し頭痛、高山病だ、でもすぐ慣れて平気。3883mと富士山より高いところにあっという間に来てしまった。360度のすごい見晴らし、ゴルナグラートとは違った素晴らしさ。Wifeも来て良かったと感動。岡田さんが一番おすすめにしていた理由も納得。

雲一つ無い快晴で、絶好の展望日和。すぐ右手にブライトホルン。左手にマッターホルン。形がツェルマットやゴルナグラートから見たのとは違って三角錐には見えずあまり格好良くなく、これがマッターホルン?という感じだが、それでも、そそり立つ姿は素晴らしい。

展望台からは、モンテローザやリスカムは見えないが、ゴルナグラートから見えた北西のダンデラン(4357m)、オーバーガーベルホルン(4063m)、ワイスホルン(4505m)、や北東のリンプフィッシャーホルン(4009m)、アラリンホルン(4027m)、アルプフーベル(4206m)、峰が2つ並んだテーシュホルン(4491m)とドーム(4545m)などの山々は勿論のこと、はるか北に小さくユングフラウとメンヒが、西にはモンブラン(4807m)の白く大きな頂きまでもがはっきりとわかる。

モンブランまで見えたのには感動。北の眼下には、ゴルナグラートやツェルマットの町が見え、南の眼下にはスキー場が広がり、さっき会ったイタリア人の若者たちも滑っているのだろう。スキー場の平らなゲレンデの先1kmがイタリアとの国境だ。

西遠方に見えるモンブラン
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マッターホルンと
オーバーガーベルホルン
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ドムとテーシュと

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ブライトホルン
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帰りのゴンドラはがらがら、下に広がる氷河をゆっくり見ながら、降りる。谷底に点々と家が立ち並ぶツェルマットの町が次第に近づいてくるのもまた面白い。ゴンドラでは江戸川区のIさんご夫妻と一緒に話ながら降りる、二人はシュヴァルツゼーへ向かい、そこからハイキングで降りるという。私たちは、そのままゴンドラで下へ。フーリ(1864m)の牧草地でしばし休憩。

ツェルマットからグリンデルワルトへ
フーリからまたゴンドラで降りて、終点シュルーマッテンへ。ロープウェイ乗り場の近くでマッターホルンを背景に記念撮影。
ゆるい坂を下って街へ。12時過ぎていて、昼食をどこで取るか迷うが、結局マクドナルドへ。やっと柔らかいハンバーガーにありつく。マルチーズ犬を連れた人が入ってくる、我が家のマルより、毛が長く、外を歩かせているためかなり汚れている。スイスでは街の中いたる所で犬を連れた人が歩いていて、犬と人間が生活の中でとけあっている印象が強い。しつけもしっかりしていている。

ツェルマット発
13時18分ツェルマット発のBVZ(ブリーク・フィスプ・ツェルマット鉄道)でブリークへ。ブリークの駅に14:48着。時刻表では14:41着となっていて7分も遅れて、乗換えに間に合うかな?とちょっと焦る。急いでBVZのホームから道路を横切って向かいのスイス国鉄(SSB)駅へ、時計は14:49。時刻表見たら次の列車は14:57発でまだ余裕があり、ほっとした。
地下道をくぐってホームへ。もう列車入っていて、駅員にシュピーツに向かうか確認し、乗り込む。車内で、ロンドンへステイ中の埼玉の若い女性天野さんと一緒になる。(天野さんの写真は「スイスで出会った人」に)

列車はまた山に入り長いトンネルを抜けカンデルシュティークを通り、シュピーツへ。インターラーケン行きへ乗り換え、ヨットや釣りのボートなどが浮かぶトゥーン湖沿いに走る。青々とした水の色が鮮やかだ。

インターラーケンオストで天野さんと別れ、私たちはBOB(ベルナーオーバ−ラント鉄道)でグリンデルワルトへ向かう。勿論グリンデルワルトまではスイスフレキシーパスが使える。ラウターブルンネン行きと一緒に連結して行くので、乗った車両がグリンデルワルト行きか、座っているスイス人の男の子に念のため確認。

ロープウェイから見た
ツェルマットの街
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フーリの急傾斜地
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シュルーマッテンから見
上げるマッターホルン
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トゥーン湖
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インターラーケンオストを16:32発、途中ツバイリュツーネンでラウターブルンネン行きと切り離され分かれる。ツェルマットに行く時ほど山をぐんぐん登っていく感じはしない。が、グリンデルワルトに入る直前にアイガー(3970m)の北壁がドーンと迫ってくる感じ、相当な迫力。

グリンデルワルト着
グリンデルワルトへ17:09着、駅のすぐ前の日本人案内所を覗き、パンフレットを貰う。国道?沿いに5分ほど歩いてホテルへ。ツェルマットでは電気自動車だけだったが、グリンデルワルトは規制が無く、道路を普通のガソリン車が走っていて、何となく違和感を感じる。ただ同じ谷あいの町でも、ツェルマットは山が迫っていて氷河の削った跡の谷底といった感じだが、グリンデルワルトは広い盆地のようで、排気ガスが溜まりにくいということか?

ホテルはベルヴェデーレ。(ベルヴェデーレのWeb site はこちらへ)。フロントで朝日サンツアーズスイスデスクの木村さんが出迎えてくれる。(木村さんの写真は「スイスで出会った人」に)

部屋へ入るのに、鍵がうまく開かず苦労、フロントの女性呼ぶが、左にちょっと回せば良いだけだった。ここでもホテルのポーターにレールバッゲジにしたスーツケースを取って来てもらい、チップ5SF渡す。

こちらのホテルも上乗せ料金どおり、眺めは快適。真っ正面にアイガー北壁が見え、眼下に牧草地の間に住宅が点在するグルントの村が広がり、まさにスイスらしい絶景。アイガーには少し薄い雲がかかっているが夕焼けに輝いて、きれいだ。

一休みして私だけが水を買いに町に出る。街頭にユングフラウ・マラソンのポスターが貼ってある。インターラーケンからラウターブルンネンを経由してクライネシャイデック(海抜2061m)まで標高差1500mを駈け上がり、42.195kmを走り抜くらしい。木村さんに教えてもらったとおり、駅の横の坂を少し上がって、生協へ。

夕日のアイガー北壁

Wifeは買ってきた水(Alpinaのブランド)がおかしいと言う。飲んでみるとノンガスの表示はされているが、口にモワーッと広がる軽い刺激がある。ツェルマットの水は岡田さんも飲んでいると言うし、私たちも飲んでみて余り抵抗無かった。今まで店で買ったARKINA YVERDONやHenniesのミネラルウオータも特におかしくなかったのに、このAlpinaはちょっと口に合わなかった。

ホテルではビュッフェ方式の夕食。夕日に輝くアイガーの頂上を見上げながら、ヨーデルの演奏を聞きながらの夕食は最高。アイガー北壁に電灯が点々と4つついている。ユングフラウヨッホに向かう鉄道のトンネルの窓のライトだと言う。外は満天の星。

第5日 8月26日 メンリッヘンからユングフラウヨッホへ

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