1998年8月22日(土)成田から出発,チューリヒへ
[成田は曇り、シベリアは晴、チューリヒは雨]

成田で
Wifeと横浜から成田エクスプレスNEXで成田へ向かう。最近のJRは車両故障などトラブル多いので、念のためリムジンバスや京成ライナーの時刻、JRの後の便なども調べておいたが、NEXは無事8:26に出発。定刻通り9:59に成田第2ターミナルへ到着。

ターミナルで
ターミナル3Fへ急ぐ。やや長い列の後ろに並んでのコーナーに入り、受付カウンターを探す。が、朝日サンツアーズの貼り紙がなく、電光掲示にも出てない! どこだろうと焦る。他のカウンターの係の人に聞いても「知らない」と答えるだけ、しばし右往左往。4番で聞いたら「ここです」と言う。上の電光掲示を見たら、いくつかのツアーをまとめて扱っていて、電光掲示板がくるくる変り、「スイスエアホリデー」と出ていることに気づく。ほっと一安心。係の女性から飛行機やホテルとスイスパスのクーポンなどの束を受け取る。「出国手数料はここでも買えますが…」と言われ、買う。

成田のスイス航空機

再びスーツケースをガラガラ引っ張って、カウンターへ、スイス航空のチェックイン。席は窓際をリクエスト、33のHとIが取れる。「フライバッゲジ」でスーツケースを預け、受取る駅は最初の宿泊地チューリヒではなく次のツェルマットにする(朝日サンツアーズの指定通り)。重量は16.5kg、二人なら40kgまでOKだそうだ、10:35に終了。11:20までD94の搭乗口へ行くように言われたので、向かうことにする。10分で入管を通り、11:00にD94へ。時間的に余裕はなかったことになる。もし、1H遅れたらかなり厳しくなると思う。

搭乗
11:30搭乗開始。週刊誌・新聞類は無くはないが、国内線の飛行機と違って十分ではない。去年のカナダ旅行では往復とも冷房が効きすぎていて機内の寒さにふるえあがったので、今回はすぐWifeがケットを要求し、すぐ持ってきてもらう。やはり機内は冷える。日本人スチュワーデスが多いので安心。

11:55発のはずが、今日は土曜で?シベリア航路が混雑しているからと、なかなか動き出さず。結局12:37にスタート。所要時間は12時間5分で、到着時刻は変らないとアナウンス。機内のテレビに「チューリヒまで9604km、17:53到着予定」と表示される。

スイス航空でチューリヒへ
12:53に成田空港を離陸。始めは雲の中だったが、途中から谷川岳らしい群馬県の山々、新潟県の緑の水田などが見え、13:16海岸線から日本海へ出る。あとはずっと青い海だけ、テレビモニターの航路は北西ではなく真北を指し、ハバロフスクへ向かっているのがわかる。13時過ぎピーナッツとドリンクが出る、早速ワインを飲む人もいるが、私たちはジュース。14:20に今度は昼食が出る。17:30過ぎにアイスクリームが出る。太陽と一緒に西に向かっている感じで、外はまだ、明るい。

機内食の昼食 ロシア上空

シベリア上空
シベリアの森林の上を飛んでいるのか、灰色がかった緑がずっと続く。とてつもない広さ。時々、大きな川が見え、蛇行していて、取り残された湖沼があり、地理の教科書そっくり。幅が数キロもありそうな大きな川がいくつか見えるが名前はよくわからない。たまに一直線の道路らしきものが見えるが、延々と原野が広がっているだけという感じ。その中にぽつんと町らしいものが見えることがあるが、隣町まで何百kmもあるのではないか?

20:50ホットドッグが出る。テレビの航路は「セントピータースバーグへ向かう」と表示される。何てことはない、セントペテルスブルグ(旧レニングラード)のことだ。英語読みにするとこーなるという訳だ。ロシアも西に行くと原野の間に町らしい建物の集まりが所々に見えてくる。さらにヨーロッパらしい短冊形の分散農地も見えてくる。

22:20バルト海へ出る。右手の奥に、スカンジナビア半島が見える、複雑に入り組んだリアス式海岸がはっきりとわかる。22:45焼きそばが出る。
23:40ベルリン上空通過のアナウンスがあるが雲の下で何も見えず。24時になった時点で時計を7時間戻し、17時に変更。予定通り17:53、夕暮れ近いチューリヒへ着陸。チューリヒは雨。シベリアやバルト海はスッキリ晴れていたのに、残念。でも明日以降晴れてくれれば良い。インターネットで天気予報見ていて、予報では今日は晴れで明日雨だったが。

チューリヒ空港からホテルへ
飛行機を降り、ボーディングブリッジを出たところでSwiss Air Holiday の係の日本人女性が待っていた。私たちは胸に小さなプレートをつけていたのですぐ見つけてくれる。今日は私たち2人だけ。チューリヒ空港で帰りにどこで手続きすれば良いか聞いたら、そちらの方向に案内してくれる。また、明日の氷河特急の食堂車の予約を出来たらチューリヒ空港駅でしておきたいので、そちらの案内も頼む。流暢なドイツ語で、駅の窓口の女性に聞いてくれる。明朝、もう一度駅で聞いてくれとのこと。終わって、ホテル行きのバス乗り場へ案内してもらって、そこで係の女性とはサヨナラ。

スイソテルへ
ホテルのエアポートバスは5、6分たってから来る。欧米人ばかり4,5人と一緒に乗ってホテルへ向かう。高速道路を走るが有料ではないらしい。まだ明るい。10分余りでホテルのスイソテルへ到着。Swiss Airの直営ホテルだそうだ。(スイソテルのWeb site はこちらへ)さあ、いよいよ、日本語の通じない世界へ踏み込んだが、Good evening. We have reservation と言って、クーポンを渡し、キーを受け取る。そして部屋へ。

エリコンの駅と空港方面を見渡す眺めの良い19Fの部屋。枕元にチョコレートが、テーブルにはリンゴが置いてある。チョコレートは日本の温泉旅館の饅頭みたいなものだ。この後のアルプスのホテルでも必ず枕元の台にチョコレートが置いてあった。りんごは小さめで、やや酸っぱい昔ながらのもので、まるかじりに良い。

夜の散歩
日本時間で深夜の1時か2時。頭がぼーっとしてるし、飛行機の中でじっと動かずに何回も食事していて食欲はないが、夕食をとらなければと思い、Wifeと2人で外へ出る。外はしっかり雨が降っている。まず、すぐ前のエリコンの駅へ。明日のチューリヒ中央駅へ行く電車の時刻を確認。8:21、25、30、34、42、51、と結構ある。

駅構内のキオスクでサラダと飲み物を買う。スイスの消費税は内税らしく、加算されない。ホテルの周囲の町を一回り、どの店ももう閉店しているのに、ショーウインドウは明るくしていてとてもきれいだ、商品の展示の仕方といい、照明といい、日本と一味違う。夜中ライトをつけてる店も多い。広場に、テントを張った夜店が出ていて、大きなテントの中で高校生らしいバンドがスイングジャズを演奏していた。雨の中の夏祭か?

ホテルに戻って、部屋でサラダや牛乳など軽い夕食。テレビをつけると何と日本のNHKのBSが見れるではないか。ちょうどスポーツニュースをやっていて、高校野球の決勝で横浜高校の松坂がノーヒットノーランを演じ、3-0で優勝を飾ったことを知った。
デジタルビデオカメラのバッテリーを充電、ビデオカメラ付属の充電器が変圧対応なので変圧器は持ってきてないが、コンセントの形状はのタイプで使えた。この後どのホテルもCタイプでつながった。

スイソテルのエアポートバス チューリヒのホテル
スイソテル
スイソテルから見下ろした
エリコンの駅


第2日 8月23日 チューリヒからツェルマットへ

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